衝撃の巣箱

家からのマラソンコースの途中に、憲政記念館がある。
最初は近寄りがたかったのが、中には緑があって気持ち良さそうなので、
一度入ってみたところ、慣れるに従ってだんだん通るようになっていったのだが、
とある日、建物正面の大きな木に場違いなように鳥の巣箱が取り付けてあったのが目に入った。

近寄って見ると、なにやら蛇やら、目玉やらヘンテコなものが描かれてあって
おそよ鳥が入るような巣箱ではない。
そもそも、つるつるの巨木に隠すものがなければ鳥など入るのだろうか。
さらに近づいてみると、見覚えのある字と名前が。
なんと、息子の作った巣箱ではないか!
そして、蓋の上には環境大臣のサインが。
そういえば、何かの代表に選ばれたとかなんとか言ってたな。

うーむ。これは、どうしたものか。
鳥が入ってから、息子に報告するべきか、それとも、見たことを言うべきか。
後日、息子と同じコースをマラソンしていると、
「あっ、ここ、見覚えがある!」
と息子。

そうだろ、そうだろ。
なんてったって、代表で植樹ならぬ、植巣をしたのだからな?
すると、息子。
「ここって、ジュースが安いんだよね!」

そうじゃないだろ。もっと、いいものがあるだろ。
木の目の前まで連れていってようやく息子が思い出す。
やっと、気づいたか。
蛇に見えたのは、餌の毛虫のつもりだったらしい。
聞くと、毛虫の模型を、専門の職人さんから借りてデッサンしたのだという。
どうりで、蛇のようなダイナミズムが出てたのね。

内藤まろ

 

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